ひらきなおり日記

ロスジェネのライフ

就職氷河期から抜けられない私たち

なんですか、これは。

www.sankei.com

 

どんな人たちが応募しているのか、気になるが、なぜ一か八かなこと(というよりほとんど受かる見込みない)に挑戦しようとするのか。

 

からないことに慣れてしまっている世代

…そう、氷河期世代のダメなところは、苦しむことに慣れてしまっていること。

公務員に何回落ちてもまた受ける、ブラック企業に入っても我慢して働く…

それが当たり前だと思っているところだ。

そうやって、我慢して我慢して年を取っていく。そして、身についたスキルといえば、我慢することだけ。そのスキル、欲しい?

ロスジェネが我慢し続けている間に、時間は経った。今の20代−30代が引く手数多で昇給目当てでジョブホッピングしているのに、ロスジェネは慣れない環境を転々としている。

 

同じ世代の同僚がほとんどいない

最近、40代の女性が転職してきた。おそらくマネージャークラスなのだろうが、やたら周囲に気を遣う。もっと堂々としていていいのにな、と思う。

ただ、私もこんな忠告をされたことがあった。

「もう、ひらきさんの時代とは違うんですよ」

そう言われると、何が違うの?とか思うのだが、確かに時代や考え方が違うと否定されると、「じゃあ、どうすりゃいいのよ!?」と混乱してしまう。

おそらく彼女もそうなのだろう。

ロスジェネは、転職組がほとんどだ(今の会社自体、新卒の頃にはなかったからなのだが…)大手に就職できるのは、一握り。ほとんどの人が零細企業、中小企業になんとか就職してステップアップしてきた人間ばかり。でも、とくに女性は、そのステップアップから離脱する。20年くらい前までは、女性は25歳以上は転職できない、30歳なんてもっての他などと言われ続けた。

だからといって、生活しなければならないので転職を繰り返したのですが。転職を繰り返してわかったのは、同世代の同僚がほとんどいないってこと。

だから年齢だけでマイノリティなのだ。肩身が狭い…

 

これからの転職だってロスジェネは氷河期

人手不足と言われても、ロスジェネにとって就職は狭き門。

さすがに働き続けて、スキルを身につければ役職やマネージャークラスになる人もいるだろう。でもそのステータスで転職はなかなか難しい。何人もマネージャーはいらないのだ。かといって平社員だったら、「今までどんなキャリア積んできたんですか?」と詰められる。

どっちにせよ、採用担当者は「うーん」と頭をかしげるだろう。

私も今の会社を脱出しようとして、何社か会社を受けました。同世代の先輩で受けた人もいる。20代、30代ヒョイヒョイ転職していく中で、取り残されるロスジェネ。

 

いつまで経っても就職氷河期の挙句

たくさん仕事のことで悩んだ。いろんな、周囲の、同世代の働き方を見てきた。そこで思った。

あんまり、仕事、仕事って考えるもんじゃねーな。

もう、今しかないのである。なぜならロスト(失われた)ジェネレーションなのだから。失うものは何もない。

過去も未来もあるか、バカヤロー

くらいに思っておいたほうがいい。

悩むことに時間を使うのがもったいない。あとは、我慢しないこと。自分の気持ちに素直になること。これをグッと抑えてしまうことが絶対よくないということだけは、言える。そして、外を見る。たくさん見る。広い世界を見る。そこに自分が我慢せずに生きる術が絶対にあるはずだから。

失われた場を探して──ロストジェネレーションの社会学

失われた場を探して──ロストジェネレーションの社会学