ひらきなおり日記

ロスジェネのライフ

残業したら昇給しませんでしたけど、何か?

この前チェックしたメンタリストDaiGoの動画で、男女の賃金格差はどうも性差別が理由ではないんじゃないか、という研究報告があったが、私はこれに異を唱えたい。

この実験は被験者が男女問わず完全年功序列アメリカの鉄道員を対象にしているのだが、それでも男女で給与に差が出たというもの。原因は簡単で、男性が残業時間が多いのに対し、女性は少なかったからだ。

だから、仕事に対するモチベーションに差があるという話だった。

youtu.be

それを見て「え?私、残業してて評価下がりましたけど??」とついつい思ってしまった。

 

性差別はないかもしれないが、評価はボス次第。

私は以前広告ギョーカイで働いていて今はWEBギョーカイなので、いずれのギョーカイも働こうと思えば(というか納品までに)毎日でも徹夜オッケーという感じだった。以前いたチームのボスはタイムマネージメントのできない人だった。深夜12時に打ち合わせを入れるのだから。

それが働き方改革で深夜残業が禁止され、評価制度に業務効率化を加えると途端にボスの態度が変わった。残業するヤツは無能とばかりに。

残業時間の削減はいいことだと思うが、仕事量は変わらない。自分の担当は1日のタスクが終わるまで残ってやらなければ後回しにして納品を遅らせることはできない。

私はWEBのディレクターと制作を兼務しているみたいなところがあって、コーディングに回している間に企画を書いて、上がってきたところを検証して修正指示して…を繰り返していた。実際に人を増やしてほしい、と頼んだこともあったがボスは「予算がない」としか答えてくれなかった。

そして、給与査定の日。ボスから「残業が多いのは効率が悪いからじゃないの?」と詰められた。私は自分のタスクを並べて、「これだけやってるとどうしても工数オーバーになります」と訴えた。けれど「えーそんなに大変なの?大変そうに見えないよ」との一点ばり。結局、昇給はステイのままだった。

そして、そのボスが可愛がっていた男性社員が結婚したり、家を買うと昇給及び昇級していった。

 

イラついても査定は変わらない。だったら、

その後の私はというと、当然、「このボスと働きたくない、離れたい」と思うようになった。

幸い、うちの会社は異動願いに寛容で、他のチームのプロジェクトにハマればすぐに異動させてくれた。また、工数オーバーしていた仕事は半期ごとにクライアントの予算が減っていたため降りたいという意向も出していた。

私は裏工作して他のチームに営業をかけプロジェクトにアサインしてもらったので、そのボスからはまんまと離れることができた。

私の仕事は別の人がやっているけれど、相変わらず遅くまで残ってやっているようだ。そしてボスも、予算は減っているのに仕事量は変わらないので悲壮感を漂わせている。ザマーミロである。

 

結局、給与査定を決めるのはどこの機関か、誰かによって変わってくる。

アメリカの鉄道員は、給与の査定をボスがするのではなく機関が行うからこのようなことが発生する。

とりあえず、不当な扱いを受けたと感じたら、異動願いや転職などして不当な判断をした相手から離れることが得策である。