ひらきなおり日記

ロスジェネのライフ

ノマドな働き方はもうおしまい!カフェや海外まで行って仕事したくない

もう10年くらい前になるでしょうか。「ノマド」ていう言葉が流行りました。

これは場所を選ばず、いつでもどこでも働けること。

それを推奨している本もいくつか出ていました。えぇ、私も買いましたよ。あの時の本代と時間を返してほしい。今ではそう思います。

だって実際やって見たら、えらい大変なんだもの!やったことある人で、すげぇ仕事捗った人がいたら教えてほしい。

 

ザワザワ人の出入りが激しいカフェで、オフィスにいる時よりもタスクの捗り方が半端ないとかあるんですか?ストレスが軽減されるからって、スイスイ仕事ができるんですか?って。海外で仕事のメールチェックして、遊びに行ってますけど仕事のことは片時も忘れてませんよって言いたいんでしょうか。

 

・・・以前の私がそうでした。有休とって海外に行っても仕事が付いてきました。ヨーロッパなど行ったら、最悪です。日本時間に合わせて起床し、営業開始時間と同時にメールを開く。もちろん、パソコンは枕元に置いていました。午前は仕事で潰れ、昼は疲れた体で観光する。夜も食事をとりながら、日本時間の朝までに返事しないといけないメールなどをチェックして返す準備に取り掛かる。

 

・・・全く休めません。

 

日本にはない美しい風景、高い空、広大な自然などなど眺めながら涙が出ます。仕事のことで。そう、仕事のことを片時も忘れないなんて悲劇ですよね。

だからと言って、それがすごいパフォーマンスを出せてるかって言えばそうではない。オフィスにいる時と同じなんです。だったら旅行なんて行かなきゃいいじゃん。休みなんて取らなきゃいいじゃん。休みを取る方がしんどいじゃん。

 

そしてそれ以降、私は休みを取らなく・・なるわけがない。

 

結論からいうと、どこでもいつでも仕事できる態勢と、仕事を完了させることは関係がないんです。

それに、いつでもどこでも仕事できるようになると、緊張状態にあっても休んでいると思い込んで、感覚が鈍くなります。リラックスしているのか仕事しているのか、わからなくなるのは危険だと思います。そのうち自律神経がおかしくなって、疲れても眠れない、休みたいのにコントロールが効かないということが起こります。

 

カフェに入ったら、カフェの心地よさを心底味わうべきなんです。美味しいコーヒーの味をしっかり味わいながら、読書に没頭したり、親しい人とLINEしたり、ECサイトで買い物したり、ゲームする方がいいんです。

 

仕事する場所をいくつも作らない。集中してガッてできる場所、1ヶ所で充分です。

 

と、いうことでどうすれば、いつでもどこでも仕事をしなくて済むのか考えてみました。

 

1.長期休暇はしつこくリマインド

有給を取る時は、必ず1ヶ月前から毎週休みの日程をリマインドする。正直、同僚の休みなんていちいち把握している人はいません。いない、と思ってください。だからこそ忘れがちな内容です。でもでも、もし同僚が自分の有給期間を忘れてしまっていたら不在時の仕事の引き継ぎをした時に、「え!?休むなんて聞いてないけど(怒)」なんてことになり人間関係がややこしくなる&自分も気持ちよく休めなくなります。お土産も現地のスーパーで済ませるつもりが、買う気のない高級チョコレートを買うハメになります。こういう場合は、相手にも覚悟を持ってもらうようマメにリマインドすることが大切です。週一の朝礼のときはもちろん、プロジェクトのスケジュールを共有する際にもさりげなく「私、○日から○日までお休みいただくので、そのとき返事が来た場合は〇〇以外のことは対応お願いしていいですか?」など。

 

2. 休暇の1週間前に仕事をほぼ完了させておく

難しいと思います。ただ自分の中の締め切りを休暇の前日に設定しないでください。慌てます。周りもです。必ず1週間前に設定してください。そうすると、当然、締め切りに間に合わない仕事が出てきます。例えば、1週間切っても残っている仕事や休暇直前のタイミングで振られた仕事、休暇中に振って来そうな仕事。間に合わなかった仕事は全て一緒に動いている同僚に共有してください。報告だけでいいです。同僚に覚悟を持ってもらうことが大切です。

 

3.たとえ自分の担当でも、誰もができる仕事は全て任せる

再度、自分の担当している仕事を整理してください。自分しかできない仕事か、誰でもできる仕事か。おそらく7割は誰でもできる仕事でしょう。経理処理とか、スケジュールの調整とか、課題管理とか。それは全て同僚に託してください。

休暇中でも仕事のメールをチェックすることがあるかと思います。しかし、自分が一番最初にメールを確認したとしても返信しないでください。他の誰かが返信するのを見届けてください。そして、誰も対応していなさそうだったら、他の人から返信するよう頼んでください。「すみません、私お休み中なので、代理で〇〇さんにメール返信していただけますか?〇〇ていう内容で返せばいいので」と自分が休んでいることを強調してください。

 

4. 自分しかできない仕事については

守秘義務がある、海外と専門用語でやりとりしている、まだ事例のない開発をしているなど、複雑な仕事を専門としている人は仕方ないですが、そういうことを任されている人は、おそらく自分でスケジュールを調整できると思うんです。その人にバリューがあるので、周りはそれに従わないといけない。だから逆に納期以外は気にしなくていいし、休暇も取りやすいと思うんです。だから、納期をずらしても良いか思い切って聞くのもアリだと思います。予算消化の期限が迫っていたり、複数の人間に迷惑がかかることでなければ、周りも気持ちよくOKを出してくれるはずです。

 

5. 同僚にも長期休暇を取るようしつこく促す

自分ばかりが休んでいると真面目な人は後ろめたいし、気にしない人でも周囲が「あの人は自分に仕事を任せて休んでばかりいる」という被害妄想を抱く人が出てくるかもしれません。たとえ休暇中に代理をしてもらってくなくても、です。要するに相手に共有する、代理をお願いするかもしれないと発言しただけで、相手に負担を与えます。その負担が紆余曲折を経て「自分に仕事を任せて休んでばかりいる」という解釈で処理され記憶に残るおそれがあります。その場合は、マメに「休みとった?」「有給とった?」と聞いてみてください。タモリの「髪切った?」レベルでさりげなく。取っていなければ取るように促し、代わりに自分がやるからというふうに答えます。そうやってwin-winの関係を気づくのも、次の自分の長期休暇を気持ちよく取るための方法です。

 

とりあえず、休暇をとる、特に長期休暇をとるためには、同僚との連携が大切です。そして、お互いが気持ちよく休み、気持ちよく働ける環境を作る。ヒラ社員だろうが、役職ある人だろうが誰でもできます。

 

と、いうことでそろそろ長期休暇を考えないといけない季節到来。肝に銘じて、うまく休んでやるゾーーーーー!