ひらきなおり日記

ロスジェネのライフ

私の仕事を同僚にやらせたら

倒れてから2週間くらいは、「安静に」ということで会社を2日間休んだ後、定時で帰宅するというなんとも健康な生活を送っていた。

…たった2週間だけだけれども。しかし、結構な収穫があったかも。

 

まず、自分の仕事のボリュームを客観視できたことである。

自分がやらないとなると、他の誰かがやらなければならない。

他人にやらせて初めてわかる、自分の力量。

 

正直最初は「引き継ぐわー」と言ってくれた同僚や上司に悪く思った。申し訳ない、と。

 

と言っても周囲は休めと言ってるし、それを拒否する理由もない。私は定時外の仕事(クライアントやベンダーとのやりとり。夜から連絡が多いから)や雑務(経理処理など)を任せた。

 

すると。みるみる同僚が倒れる前の私になってきているではないか!

私がベンダーと口論(ディレクションがどんどん口論に変化する)しているのをなだめていた同僚が、今や私と同様に口論している。

(なかなか指示を聞かないベンダーだったのだ)

「ひらきさん、舐められやすいんじゃないですかねー」と言っていた同僚が。

心の中で「あんたも舐められてるんだよ、私だけじゃないんだよ!」

と、ニヤニヤしながらつぶやいていた。

そして私が懇願した「ベンダー変えてほしい」と同じことを同僚も言っている。

表情の曇り方もあの時の私と同じだ。

そうすると、私だけじゃないんだ、誰もが同じことを経験するんだ、と思い、なぜかホッとした。

 

こうやって、自分の仕事が本当にしんどいものか、そうでないのか、他の人にやらせて初めて気づくことがある。同僚が意図も簡単にクリアする仕事なのであれば自分に問題があるが、そうでなければ改善策を練らなければならない。

 

というわけで、改善策を練ろうという方向で話は進んだ。

というか、さっさとベンダー変えるべきということで話は決着ついた。

長い戦い(1年くらい)が終わろうとしていた。