浮気を肯定しようとする女の話
男友達から聞いた話。
その男友達にはエッセイストの女友達がいるのだが、
彼女が「ザ・女」なのである。
歳の離れたミュージシャンの夫と子供がいるのだが、
不倫もしているし、男友達もたくさんいる。
今、特定の彼氏はいないようなのだが、セフレはいるらしい。
そして、彼女の職業はエッセイスト。それを赤裸々に書いているのだ。
夫、子供、仕事仲間、不倫相手に思いを寄せている男、たくさんの男友達、そしてそういう女性にありがちなケンカ別れした女友達。
当然、情緒不安定で精神科医にかかっているらしい。
ぐちゃぐちゃな愛情と感情の絡み合いを他人にもふっかけているわけだから、仕方ない。
それについても書いているらしい。
病気のことも精神科医とのやりとりも。
私はそこまで聞いて「?」と思った。ちょっと待てよ?
精神科医って基本診断のみで話(悩み)を聞くのはカウンセラーじゃないのか??
まぁいいや。
その男友達の話を「へぇー」と珍しそうに聞いていた。
私の周りにはそんな友人がいない。
平和なのか、私が鈍感なのか。
そういえば、自分は男女の話や恋バナには疎いな、と思わせることがあった。
最近一緒にご飯を食べた女友達に、昔の彼氏にばったり会い、その後食事の約束をして、二人で飲みに行ったという話を聞かされた。
昔の彼氏は今、ファッションデザイナーをして活躍しているようなのだが、
その時私が興味を持ったのは彼の職業やどんなデザインをしているのかで、既婚者なのかとか恋してたときの気持ちが甦ったのかとか、そういう話は一切しなかった。
彼女と別れて帰っていた時、ハッと思った。もしかしてもっと別の、聞いて欲しいことがあったのでは…それを私がうまくくみ取ってあげてなかったのでは…
そんなことで一人、ワナワナ震えていた。
さて、エッセイストの話に戻る。
彼女の本は売れているらしい。共感する人もいるらしい。
私はその話を聞いて、ただただ「気持ちわるっ」としか思えなかった。
しかしながら、売れている、つまり価値があるものとして認められているわけである。
わからんわー
たとえ有名な人でも、周囲の人を傷つけて、それを自分のネタにしてお金に変えていく人は無理だわー
宣伝文句につられて本だけでなく、その著者に共感もしくは好意を持つのは自然なこと。
でも、その背後には傷ついている人やよろしく思ってない人もいるかもしれない。
それを肝に銘じると、売れることがイコール正解とは思えなくなった。
以上です。