ひらきなおり日記

ロスジェネのライフ

表面的なことだけでワーワー騒ぐのは受身教育のせいか

1ヶ月前くらいから話題になっているネットフリックスのドラマ「全裸監督」。

AV業界の一時代を築いた村西とおるのノンフィクションだが、彼の代表的な作品に出演していた女優黒木香に許諾を得ている得ていないで、Twitterが炎上していたのでその件について思うところを書く。

 

なぜ人はタイトル見ただけでカッとなってリツイートするのか

ことの発端は、女子SPAのこの記事。

joshi-spa.jp

 タイトルは、「~同意は?」で始まっているが、同意があったかなかったかについては書かれていない。しかし、ネットフリックスの広報は「黒木香は関与していない」と答えている。サッと読んでしまうと「同意=関与」つまり同意していないと租借されかねない書き方になっている。ただ、おそらくそれが記者ならびに編集者の本意だろう。
だって、「黒木香は同意しているが、関与してないようだ」と書いてしまうと読者は「で?」となってしまうからだ。
おそらく、取材して思ってたんと違う!どうしよう…これじゃ記事にしても拡散してもらえない!!と思って、今回のような記事になったのだろう。
そもそも、このドラマは本が原作。もし黒木香に許諾を得ていなかったら、本の段階で訴えられているだろう。

全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

 

 

入江はどうなった??

おそらく既に忘却の彼方かもしれない吉本興業の問題でもそう。事の発端は、反社のイベントに請け負ったカラテカの入江が契約解除になったこと。そこから、複数の芸人が出演し、大金を受け取り、それを会社に隠していた、ということが芋づる式で判明した。

だけど、注目されたのは芋づるのところで根幹のところは適当だったりする。あのグダグダの岡本社長の記者会見もみんな腹を立てただけで解散。芸人はいままで契約書がなかった~。以降、なにも聞かない。私としては、宮迫は契約解除を免れているけれど、入江の処分はどうなったのか?解除のまま??そのあたりも闇雲になっているが、視聴者はそれはそれで納得してるんだな。Twitterでも契約解除以降、騒がれてない。

 

深掘りせずに信用してしまう

なんでみんな気にしないんだろう、と思うのは私だけか。「サイテー」「ひどい」と言っただけで気分が治るのだろうか。このサイテーな内容はどうしたら良くなるのか、本当にひどいのか、など怒りの先にある答えを探ることが少ない気がする。
これは、日本人の育ちがいいせいか。受身教育のせいか。素直な国民性からなのか。
だからと言って、日本人がみんないい人ばかりではない。ネット上で非難する人はまだしも悪徳商法や詐欺で大金を巻き上げる人だっている。


受身がクセになっている

結構昔から受身教育はダメだ!いろんなことに疑問をもったり想像力を育てないとダメだ!と言われ続けてきた。だけどここにもトラップがあって、結局否定しているだけでどうすればいいのか教えてくれない。誰も納得はしているのに、受身教育が具体的にどういうもので逆にどうならなきゃいけないのか、"how"のところは知らなかったりする。そうやって、否定しながらも改善することのできないまま大人になると、自己啓発本などに感化されていざ改めようと思ってもついつい受身になってしまうのだ。
そして、そもそも自己啓発本に書いてある内容を鵜呑みにしてしまうことも受身からくることなのだ。まさに受身のループ。

とりあえず受身にならないようにするには、はやく答えを欲しがってタイトルだけ読んで知った気になったり、適当な自己啓発本に手を出して満足しないことだ。そして、急がば回るのである。