同僚に褒められると課金制ポイントがもらえる、ユニポスをご存知か?
最近、会社でこんなアプリが導入された。
なんでも、感謝したい同僚、関わりのあった同僚にメッセージ付きでポイントを贈るというシステム。
受け取ったポイント数は1ポイント=1円で課金され、仕事に関わる本や飲食などに使用できる。つまり、経費扱いできる!!
周りの反応
いざ始まると、マメに利用する人と全く利用しない人ではっきり分かれた(そりゃそうだ)。
よく使う人は、大体同じプロジェクトで関わった人に「ありがとうございました」と入れて贈るのがほとんど。あと、セミナーや飲み会で一緒になったり、たまにしか触れ合う機会がない人に印象を残す為にメッセージを贈るツールとして使われているようだった。
使わない人は、「こんなツール使わなくても直接伝えればいい」「みんなに見られることが恥ずかしい、照れる、気持ち悪い」など、「感謝」「賞賛」が公開されることを懐疑的な目で見ていた。
ユニポスのうまい使い方
私も最初は、「え?なにこれ??オープンに褒めたり、感謝するって気持ち悪っ」「日本人がそんなのやるかねぇ」と懐疑的だった。
しかし、ぶっちゃけメッセージなんて「感謝」「賞賛」だけじゃなくてもいいのだ。
私は機嫌の悪くなった部下に、「ポイントあげるから、もう少し辛抱して!」「このポイントで美味しいランチでも食べに行って」などと釣っていた。
その他にも、上司や月末大体迷惑かける経理の人には「謝りポイント」などと称して、「ポイント贈るので、怒らないでください〜」などなど。
また、見えないところで頑張っている若手や事務員さんなどは、「見てるよポイント」など。もちろん「ポイント貯めて美味しいランチでも食べに行って」や「このポイントで高い実用書でも買って」など課金である内容の言葉も添えて。
上記の内容には、決して「感謝」や「賞賛」のワードは入っていないが、「あなたがいてくれるおかげで助かってます」ということは伝わる。さらに、贈る側も照れ臭くない。
ユニポスで見えてくる同僚の本性
最終的には結構夢中になっていた。(毎日、仕事終わりにはチェックしていると思う)
それは、文章に贈る側の本性なるもの見えてくるからだ。
大体、ユニポスの事例に沿って「〇〇のときは、〇〇していただき、ありがとうございました」といった内容が多い。(←ぶっちゃけ社交辞令的な)
しかし、ここにきて、ポイントを贈りながらポイントあげる自分すごいアピールをしてくる人がいる。例えば、
「現姓で呼んでいただき、ありがとうございます」
今時わざわざ人事に現姓を届出て、勝ち組をアピールする人(大半の女性は結婚報告しても、旧姓で働いているが)。
「〇〇(部下または後輩)がいてくれたから、いいプレゼンができた。クライアントも喜んでたよ」
遠回しに自分が賞賛された、クライアントからお墨付きをもらったこと、そして部下に優しいアピール。
「〇〇チームの皆様、今月120%売り上げ達成です。ありがとうございます!」(チーム全員にコピペメッセージ)
特に誰に遅ればいいのかわからず、でもコミュニケーション能力だけは高く評価されたい(部長にも閲覧されているので)ので、とにかく贈るやつ。
などなど。文章を見るだけでは、書いた人がちゃんと気持ち込めてメッセージを送っていると思われます。が、実際一緒に働いていて、「ほんとかよ!」とツッコミ入れたくなったり、「気持ちバレちゃってるね笑」といった態度とメッセージの落差が激しい人がたま〜にいる。それを閲覧するのも、また面白い。(←ゲス)
ノマドな働き方はもうおしまい!カフェや海外まで行って仕事したくない
もう10年くらい前になるでしょうか。「ノマド」ていう言葉が流行りました。
これは場所を選ばず、いつでもどこでも働けること。
それを推奨している本もいくつか出ていました。えぇ、私も買いましたよ。あの時の本代と時間を返してほしい。今ではそう思います。
だって実際やって見たら、えらい大変なんだもの!やったことある人で、すげぇ仕事捗った人がいたら教えてほしい。
ザワザワ人の出入りが激しいカフェで、オフィスにいる時よりもタスクの捗り方が半端ないとかあるんですか?ストレスが軽減されるからって、スイスイ仕事ができるんですか?って。海外で仕事のメールチェックして、遊びに行ってますけど仕事のことは片時も忘れてませんよって言いたいんでしょうか。
・・・以前の私がそうでした。有休とって海外に行っても仕事が付いてきました。ヨーロッパなど行ったら、最悪です。日本時間に合わせて起床し、営業開始時間と同時にメールを開く。もちろん、パソコンは枕元に置いていました。午前は仕事で潰れ、昼は疲れた体で観光する。夜も食事をとりながら、日本時間の朝までに返事しないといけないメールなどをチェックして返す準備に取り掛かる。
・・・全く休めません。
日本にはない美しい風景、高い空、広大な自然などなど眺めながら涙が出ます。仕事のことで。そう、仕事のことを片時も忘れないなんて悲劇ですよね。
だからと言って、それがすごいパフォーマンスを出せてるかって言えばそうではない。オフィスにいる時と同じなんです。だったら旅行なんて行かなきゃいいじゃん。休みなんて取らなきゃいいじゃん。休みを取る方がしんどいじゃん。
そしてそれ以降、私は休みを取らなく・・なるわけがない。
結論からいうと、どこでもいつでも仕事できる態勢と、仕事を完了させることは関係がないんです。
それに、いつでもどこでも仕事できるようになると、緊張状態にあっても休んでいると思い込んで、感覚が鈍くなります。リラックスしているのか仕事しているのか、わからなくなるのは危険だと思います。そのうち自律神経がおかしくなって、疲れても眠れない、休みたいのにコントロールが効かないということが起こります。
カフェに入ったら、カフェの心地よさを心底味わうべきなんです。美味しいコーヒーの味をしっかり味わいながら、読書に没頭したり、親しい人とLINEしたり、ECサイトで買い物したり、ゲームする方がいいんです。
仕事する場所をいくつも作らない。集中してガッてできる場所、1ヶ所で充分です。
と、いうことでどうすれば、いつでもどこでも仕事をしなくて済むのか考えてみました。
1.長期休暇はしつこくリマインド
有給を取る時は、必ず1ヶ月前から毎週休みの日程をリマインドする。正直、同僚の休みなんていちいち把握している人はいません。いない、と思ってください。だからこそ忘れがちな内容です。でもでも、もし同僚が自分の有給期間を忘れてしまっていたら不在時の仕事の引き継ぎをした時に、「え!?休むなんて聞いてないけど(怒)」なんてことになり人間関係がややこしくなる&自分も気持ちよく休めなくなります。お土産も現地のスーパーで済ませるつもりが、買う気のない高級チョコレートを買うハメになります。こういう場合は、相手にも覚悟を持ってもらうようマメにリマインドすることが大切です。週一の朝礼のときはもちろん、プロジェクトのスケジュールを共有する際にもさりげなく「私、○日から○日までお休みいただくので、そのとき返事が来た場合は〇〇以外のことは対応お願いしていいですか?」など。
2. 休暇の1週間前に仕事をほぼ完了させておく
難しいと思います。ただ自分の中の締め切りを休暇の前日に設定しないでください。慌てます。周りもです。必ず1週間前に設定してください。そうすると、当然、締め切りに間に合わない仕事が出てきます。例えば、1週間切っても残っている仕事や休暇直前のタイミングで振られた仕事、休暇中に振って来そうな仕事。間に合わなかった仕事は全て一緒に動いている同僚に共有してください。報告だけでいいです。同僚に覚悟を持ってもらうことが大切です。
3.たとえ自分の担当でも、誰もができる仕事は全て任せる
再度、自分の担当している仕事を整理してください。自分しかできない仕事か、誰でもできる仕事か。おそらく7割は誰でもできる仕事でしょう。経理処理とか、スケジュールの調整とか、課題管理とか。それは全て同僚に託してください。
休暇中でも仕事のメールをチェックすることがあるかと思います。しかし、自分が一番最初にメールを確認したとしても返信しないでください。他の誰かが返信するのを見届けてください。そして、誰も対応していなさそうだったら、他の人から返信するよう頼んでください。「すみません、私お休み中なので、代理で〇〇さんにメール返信していただけますか?〇〇ていう内容で返せばいいので」と自分が休んでいることを強調してください。
4. 自分しかできない仕事については
守秘義務がある、海外と専門用語でやりとりしている、まだ事例のない開発をしているなど、複雑な仕事を専門としている人は仕方ないですが、そういうことを任されている人は、おそらく自分でスケジュールを調整できると思うんです。その人にバリューがあるので、周りはそれに従わないといけない。だから逆に納期以外は気にしなくていいし、休暇も取りやすいと思うんです。だから、納期をずらしても良いか思い切って聞くのもアリだと思います。予算消化の期限が迫っていたり、複数の人間に迷惑がかかることでなければ、周りも気持ちよくOKを出してくれるはずです。
5. 同僚にも長期休暇を取るようしつこく促す
自分ばかりが休んでいると真面目な人は後ろめたいし、気にしない人でも周囲が「あの人は自分に仕事を任せて休んでばかりいる」という被害妄想を抱く人が出てくるかもしれません。たとえ休暇中に代理をしてもらってくなくても、です。要するに相手に共有する、代理をお願いするかもしれないと発言しただけで、相手に負担を与えます。その負担が紆余曲折を経て「自分に仕事を任せて休んでばかりいる」という解釈で処理され記憶に残るおそれがあります。その場合は、マメに「休みとった?」「有給とった?」と聞いてみてください。タモリの「髪切った?」レベルでさりげなく。取っていなければ取るように促し、代わりに自分がやるからというふうに答えます。そうやってwin-winの関係を気づくのも、次の自分の長期休暇を気持ちよく取るための方法です。
とりあえず、休暇をとる、特に長期休暇をとるためには、同僚との連携が大切です。そして、お互いが気持ちよく休み、気持ちよく働ける環境を作る。ヒラ社員だろうが、役職ある人だろうが誰でもできます。
と、いうことでそろそろ長期休暇を考えないといけない季節到来。肝に銘じて、うまく休んでやるゾーーーーー!
あれだけ熱望していたのに、今はもう
私は2000年初頭、就職氷河期真っ只中に就職活動していた。高学歴の友人さえも本当に就職がない。裕福な家庭で育った学生は、「就職浪人」といって大学院に上がるか専門学校に行ったりして時間を潰した。採用されたところで、入社してすぐ地方に転勤させられ、安月給で戻ってこないようにさせるシステムの企業もあった。
とはいえ、私の就職活動はフワフワしたものだった。
クリエイティブな仕事がしたい。
ただそれだけである。企業研究も大してしていない。あの頃は、リクナビと2ちゃんねるが唯一の情報源でそれ以外は大学の就職課だのみであった。
私は、当時よく読んでいたサブカル雑誌を開きながら「ここの出版社で働きたーい」などと言っていた。とはいえ、ノウハウが全くわからない夢見る夢子でもなかった。出版社でバイトはしていなかったものの、印刷屋と写真屋とイベントのバイトを掛け持ちでやっていたのである。だから、Adobeが少し触れたし、初稿、校正、入稿、下版などの印刷用語や写真のネガとポジの違い(当時はまだフィルムを扱うことが多かった)などは知っていた。
だから、少しくらい望みあるだろーと受けてみるも、当然一つも受からない。
おそらく100社は超えていたであろう。
ただ当時から転職の多いギョーカイだったので、新卒で入れなくてもいつかは潜り込めるのでは!?と、僅かな期待を胸にとりあえず経験を積まなければという意気込みでいた。
当時、私がなりたかった職種は編集者で、とくにカルチャーやファッション誌を担当したかった。今思うとフワフワしている。鼻で笑ってしまう。
とはいえ、現在は広告ギョーカイを経てwebギョーカイである。
あれから10何年、気は変わりまくった。ブレまくった。すべては生活のためだった。
そりゃ、ファッション関係の広告も担当した。サブカルなイベントの仕事もした。しかし、単価が安かった。いくら楽しい作業でも、割りに合わない仕事になると心が折れた。
それから何年か経ったつい最近、友人と居酒屋で飲んでいたときのこと。ふと隣のテーブルを見ると何処かで見たことある顔が。知り合いでもないし、芸能人でもない。でも見たことがある。それはかつて行きたいと熱望していた雑誌の編集者御一行だった。もう、歩くファッション誌であり、カルチャー誌である。雑誌に丸ワイプで載ってるそのまんま。
しかし、そんな彼らを見ても、もう熱くなるものはなかった。むしろ、夢叶わなくてよかったな、と。
あの頃、あれだけ熱望してたのに、なぜ!?自問自答した。そして、あの頃の自分には望みさえも制限されていたことに気づいた。当時はあの雑誌の世界が全てだった。でも今は違う。もっといろんな世界があって、それも悪くないと思えることに出会った。
時代が変わると同時に自分も変わらないといけない。とくに凡人は。運も才能もない人間は変わるしかない。物事に固執せず興味も関心も変わり続けていく。その結果、私は某雑誌および出版社に興味を無くした。
・・といっても、実は給料安そう、と思ったからなのだが。
私の仕事を同僚にやらせたら
倒れてから2週間くらいは、「安静に」ということで会社を2日間休んだ後、定時で帰宅するというなんとも健康な生活を送っていた。
…たった2週間だけだけれども。しかし、結構な収穫があったかも。
まず、自分の仕事のボリュームを客観視できたことである。
自分がやらないとなると、他の誰かがやらなければならない。
他人にやらせて初めてわかる、自分の力量。
正直最初は「引き継ぐわー」と言ってくれた同僚や上司に悪く思った。申し訳ない、と。
と言っても周囲は休めと言ってるし、それを拒否する理由もない。私は定時外の仕事(クライアントやベンダーとのやりとり。夜から連絡が多いから)や雑務(経理処理など)を任せた。
すると。みるみる同僚が倒れる前の私になってきているではないか!
私がベンダーと口論(ディレクションがどんどん口論に変化する)しているのをなだめていた同僚が、今や私と同様に口論している。
(なかなか指示を聞かないベンダーだったのだ)
「ひらきさん、舐められやすいんじゃないですかねー」と言っていた同僚が。
心の中で「あんたも舐められてるんだよ、私だけじゃないんだよ!」
と、ニヤニヤしながらつぶやいていた。
そして私が懇願した「ベンダー変えてほしい」と同じことを同僚も言っている。
表情の曇り方もあの時の私と同じだ。
そうすると、私だけじゃないんだ、誰もが同じことを経験するんだ、と思い、なぜかホッとした。
こうやって、自分の仕事が本当にしんどいものか、そうでないのか、他の人にやらせて初めて気づくことがある。同僚が意図も簡単にクリアする仕事なのであれば自分に問題があるが、そうでなければ改善策を練らなければならない。
というわけで、改善策を練ろうという方向で話は進んだ。
というか、さっさとベンダー変えるべきということで話は決着ついた。
長い戦い(1年くらい)が終わろうとしていた。
問題だらけの人事面談
…ついに、人事と対決した。
人事面談は、複数でくるのかと思いきや、若く賢そうな女性がひとりだった。
面談の時間を1時間も受けていたので、そんなに話すことないだろうと思っていたらそうでもなかった。
しかし、彼女は延々と質問しながら議事録をとっていた。
私は人事には、自分が精神科医に通っていることも抗うつ剤を服用していることも告げていた。
とはいえ、臨床心理士によるカウンセリングを受けるのは拒否し続けていた。
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なぜなら、会話して治るものでもないからだ。
会話して治ったら、薬はいらん。
病院は苦痛だ。待合室で何十分も待たないといけないし、薬局にいけば何十分も待たされるし。とはいえ、脳と精神に効果が見られるから、時間を費やしても仕方ないと思うのである。しかし、カウンセリングの場合は30分かけたところで効果があるか、と言うと疑問である。
「話をすると楽になる」と言うけれど、気休めな気がする。根本はもっと違う行動を取らないと解決できない。動かないといけない。個人の行動だけで解決できるものであればいいが、大概は対外の問題である。人間関係とか。
だから、ずっと拒んできた。
私は、どうすれば病気が軽減するか解決策は知っていて(不当評価と昇給問題)、それを解決できない間はずーっとうつですよ。だから、カウンセリング受けても意味ないです。と、言い続けてきた。
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人事の担当者は、その話はスルーして「最近、辛いことなかったですか?仕事の辛さじゃなくて、特別なこと・・」と言う質問をぶつけてきた。
私は天を仰ぎながら「うーん、おばあちゃんが亡くなったことですかね」と言った。確かにショックはショックだった。戦争を経験し、何もないところから親兄弟を育ててきた祖母は、普段話していることが真言に聞こえるほどポジティブでいつもニコニコ穏やかな人だった。会話をする度に心が救われた(と言っても、祖母が一方的に話をするだけなのだがw)とはいえ、もう高齢だったし、ずっと生き続けて欲しいと言うと無理がある。
それを聞くとすかさず、「それは、絶対カウンセリングを受けた方がいい!
実はいるんですよ、大切な人を亡くしてショックでカウンセリングを受けている人が」
え・・、自分の今言ったことわかってる!?
それ、情報漏洩って言うんだよ。
しかも、そんな仕事と関係ないプライベートなナイーブなこと、初見の人にペラペラ喋るのかね。
人事は、「とりあえずカウンセリングは受けてください。嫌だったら続けて受けなくていいので」と勝手にスケジュールを抑えた。
私は、人事もこの調子だったら、カウンセラーもリークする可能性はあるなと踏んだ。
その後、この内容はマネージャーには言わず、内密にお願いします、と言うことを伝えて終わった。
現場の人間が知ったら、仕事に差し障りが出るかもしれないからだ。
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その後、マネージャーと面談したら、
「ひらきさん、薬飲んでるんだってね」
と、普通に聞かれた。
私はびっくりした。「なんの薬ですか?確かに、脳波検査は行きましたけど」ととぼけ続けた。
「いや、心療内科に通ってるって人事が言っていて。気持ちが安定しているならいいよ」とちょっと焦った感じで言ってきた。
あーいーつーめー!!!!
私はブチっときて、すぐに人事にメールした。一緒に仕事する人には言って欲しくない、と。気を遣って、仕事に差し障りが出ると困る、と。
そうすると、人事は一度は謝ってきたものの、「部長は全て知ってますし、そこから報告されてるかもしれませんけど」と。
今のところ、毎月送られて来るカウンセリング予約を、仕事が忙しいと延期し続けている。
どうしたもんかな〜
どこにでもいる!?「モテるデブ」
先日、出社するなり後輩から、
「ひらきさん、木嶋佳苗、事件になってますねー」
とニヤニヤしながら言われた。
ちょっと前に、飲み会の席で木嶋佳苗を話題にしていたのだ。
彼はそれを思い出したのだろう。
木嶋佳苗自身のニュースはさておき、どこにでも1人はいませんか?
モテるデブ。
会社の同僚、学生時代の同級生。
明るく、人をのせるのがうまいデブ。
私の周りは、います。
ムカつく、嫌いという訳ではありません。その生態が、私にとっては不思議なのです。
彼らは男性を虜にします。
同じ部署の同僚にいるんです。木嶋佳苗みたいな人が。
で、ある日「〇〇さん、木嶋佳苗みたいだよね」と後輩に言うと、
「!!!」
という返事がきました。そして、彼は言いました。
「いやー、ひらきさんもそう思いました?ああいう人って結構いません?僕の前の会社にそっくりな人いました。すごい太ってるし、口うるさいんだけど、すげーモテる人。僕はああいう人のこと、モテるデブって呼んでるんですけど」
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基本的には男性としか話さない。たまに女性と話しているところを見ても、目上の女性だけ。そして話題は、食べ物と恋愛について。誰かがお土産を配ろうものなら、一番に食いつきます。
とはいえ、その姿が陰険には映らないんです。
なぜなんだろー・・と考えました。
結論、デブだから。
そう、彼女は側から見るとコンプレックスにもなりそうな自分の体型のメリデメをよくわかってらっしゃるのです。
デブのデメリットを挙げることは誰にでもできるでしょう。
・多数の男性からモテない体型
・着たい服に制限がかかる
・動きが鈍くなる(鈍く見える)
などなど。では、
デブのメリットとは。
・男性から見て初対面で女性を感じられにくく、気を遣うことが少ないので距離が縮まりやすい。
・明るく振る舞うと、コンプレックスをカバーしている頑張り屋さんに見える。
・明らかに食べることが好きそうだから、食の話題が豊富そう。コミュニケーションしやすい。
などなど。
男性は、そういう内に秘められたものを感じ取る(勘違いする)ことで、気持ちが恋愛へと発展していくのである。
そして、デブであることを「隙の多い女」に見せることで、懐に入ってこようとする男性を毒グモのように囲い込んで捕まえて身動き取れないようにするのである。
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彼女たちの特徴はもう一つある。
結構、わがままなところだ。そして、我慢せず口にして正当化する。
カロリーが多いからか、わがままっぷりは夕方から夜にかけて始まる。
上司を捕まえての口論(彼女が一方的に話しているだけなのだが)、電話口での文句・・
疲れ切った心と体に「もうすぐ終わるからー」と言い聞かせながら残業している私たちをよそに彼女たちは元気に持論を展開しているのだ。
そして、上司も電話相手も彼女らの応戦に負けてしまうのである。
おそるべしだ。
午前中はランチに何食べるかを考えて、
午後は男性の同僚と打ち合わせでもない会話をひたすらしまくり、
夜は上司に文句である。
そして、帰りに別部署の男性にご飯の約束を取り付ける。
(「お仕事の話が聞きたいんですけど、業務時間だとお忙しいと思うからランチのついでにどうですか?」と軽い感じで誘う)
だからと言って、そんな彼女たちが羨ましいとは全く思わない。明るくてポジティブなところはいいことなんだけど、見習いたいとは思わない。なんでだろー・・
・・私の自問自答は続くのであった。
胸を揉ませるのが特技の女
私の後輩にギャルもしくは元ヤンみたいな女子がいる。彼女は夜の店にいてもおかしくない風貌で男性の間で人気だ。こう聞くと、女子に嫌われそうな感じをイメージされるかもしれないがそれは賛否両論で。
私は「賛」とほうで、たまに彼女が毒づくのを聞いて面白がっていた。
そして、そんな彼女は貧乳だった。
あるとき、彼女の部署の飲み会で、特技が男に胸を揉ませることという女がいた。
彼女はみんなの見てる前で「揉んでみてくださいよー」と男性に胸を差し出す。
そして、
「私、こんなことしてますけど、女子とも仲良いんですよ」
といって、後輩女子に抱きつく。
わー、すげぇ女がいるなという感じでみんな見ていたのだろう。
たまたま男性陣がいなくなったとき、急に後輩のギャルを指差して
「私、お前のこと大嫌い」
と叫んだのである。みんな、キョトンだ。
そこにギャルも負けず、ニコニコしながら
「私もお前みたいなブスだーいきらい」
と叫んだそうで。
その話はすぐに拡散され、私の耳にも入った。
早速、
「胸を揉ませる女とケンカしたらしいな」
とLINEすると、
「どこから聞いたんですか?うわさ好きのBBAだな笑」
と返信がきた。
とりあえず、「そんなネタ作るお前が悪い」と返しておいたけど、その場にいなくてよかったーと思った。
会社って色々あるのね。